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📅 5月第2週論文レビュー — 🔬 計算化学2026-05-08〜2026-05-14

対象期間: 2026-05-08 〜 2026-05-14このページ: 1〜10件目
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1. CarsiDock-Cov: A deep learning-guided approach for automated covalent docking and screening▶ スライドあり
DOI: 10.1016/j.apsb.2025.07.043 · 📅 2025年7月(Acta Pharmaceutica Sinica B、プレプルーフ) · 計算化学
判断:
共有結合阻害剤は、ウォーヘッドと呼ばれる反応性官能基がタンパク質の求核残基(主にシステインやセリン)と共有結合を形成することで、非共有結合型リガンドに比べて著しく高い結合力と選択性を発揮する。FDAが承認した薬物の約7%が共有結合型であることからも、その薬学的重要性は明確だが、従来の分子ドッキングプログラムは共有結合形成を適切にシミュレートできず、専用ツール(CovDock, GOLD, AutoDock等)もre-docking成功率40〜60%程度に留まっていた。
📣 深層学習ドッキングCarsiDockを共有結合拡張したCarsiDock-Cov。SMARTS自動ウォーヘッド検出+共有結合拘束LBFGS最適化でRMSD<2Å成功率79%・VS AUROC 0.977を達成。HTVSへの展開が現実的な速度で可能に。#ケムインフォマティクス #創
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2. ChemBounce: a computational framework for scaffold hopping in drug discovery▶ スライドあり
DOI: 10.1093/bioinformatics/btaf501 · 📅 2025年9月(Bioinformatics, Vol.41, btaf501) · 計算化学
判断:
スキャフォールドホッピングは、中核骨格を置換することで特許を回避しながら新規薬物候補を生成するメディシナルケミストリーの重要戦略である。ChemBounceはこれをオープンソースで実現するフレームワークで、入力SMILES分子をHierSアルゴリズム(ScaffoldGraph)で断片化して環系スキャフォールドを特定し、ChEMBLから構築した322万件の合成実証済みスキャフォールドライブラリとECFP4 Tanimoto類似度でマッチングして置換、さらにElectroShape(3D形状+電荷)フィルタリングでファーマコフォア保持を確認することで、合成アクセシブルな新規構造を体系的に生成する。
📣 ChemBounceをGitHubで公開。HierS断片化+322万ChEMBLスキャフォールド置換+ElectroShape 3Dフィルタでスキャフォールドホッピング。5商用ツール比較でSAscore低・QED高の化合物を生成。創薬ヒット展開に即活用可能。#ケムインフォマティク
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3. How and Why Does Knowledge-Based Biased Docking Improve Molecular Docking Performance?▶ スライドあり
DOI: 10.1002/cmdc.202501058 · 📅 2026年(ChemMedChem, Vol.21, e202501058) · 計算化学
判断:
本論文は、2012年の創設論文「Solvent structure improves docking prediction in lectin-carbohydrate complexes」以来のバイアスドッキング研究10年間の成果をまとめたレビューである。MDシミュレーションから決定される溶媒サイト(WS・HS・PhS)をAutoDock4/Vinaのエネルギーグリッドマップに逆ガウスエネルギーウェルとして組み込む「知識ベースバイアスドッキング(AutoDock-Bias)」の原理・実装・適用範囲を包括的に解説する。
📣 MDコソルベントから水サイト・疎水サイト・芳香族サイトを決定してAutoDockエネルギーマップにバイアス注入するAutoDocKbias。VS EF1%約2倍・ポーズ予測75%成功。金属・PPI・糖鎖ドッキングにも拡張済み。 #ケムインフォマティクス #創薬
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4. SMARTDock: A Toolkit for the Automated Development of Target-Specific Scoring Functions Using Bioactivity Data▶ スライドあり
DOI: 10.26434/chemrxiv-2025-3zt8r · 📅 2025年(ChemRxiv preprint); 査読誌版: J. Chem. Inf. Model. 2026, Vol. 66, pp. 812–819 (DOI: 10.1021/acs.jcim.5c01490) · 計算化学
判断:
分子ドッキングのスコアリング関数は絶対結合親和性の予測精度に限界があり、汎用スコアリング関数(CHEMPLP・Vina等)は活性化合物の選択(スクリーニング能力)において不十分な性能を示すことが多い。SMARTDockはこの問題をターゲット特異的スコアリング関数(TSSF)の自動構築で解決するDockerベースのVSワークフローである。GOLDのCHEMPLPスコアリングから抽出したタンパク質原子別スコア寄与フィンガープリント(PADIF)と、ChEMBLの公開バイオアクティビティデータおよびDark Chemical Matterからの合成デコイを統合し、RF/XGBoost/MLPの3種の機械学習分類モデルをコンテナ内で完全自動訓練する。
📣 SMARTDock: GOLD+PADIF+ML分類でターゲット特異的VSを自動化。NEF1%をCHEMPLPの8倍に改善。ChEMBL ID+PDB+SMILESだけで誰でも使えるDockerツール。#SBVS #MolecularDocking
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5. gmx ffconv: A Fast, User-Friendly Semi-Automated All-Atom Force Field Converter for GROMACS▶ スライドあり
DOI: 10.1021/acs.jcim.5c02200 · 📅 2025 · 計算化学
判断:
gmx ffconv はランカスター大学のAaltonenが開発したGROMACS専用の力場変換ツールで、既存のGROMACSシミュレーション系を異なる全原子力場(例: CHARMM36m ↔ AMBER/Lipid21)に変換する半自動CLIツールである。既存のMDシミュレーション系を別の力場でも並列評価したい場面や、力場間のベンチマーク比較を行う前処理として活用される。特に膜シミュレーション領域でCHARMM形式とAMBER形式の相互変換ニーズが高く、これに対応したツールとして設計されている。なお本レビューはSI(Supporting Information)PDFのみを入力として作成したため、主論文の詳細(ベンチマーク結果・比較評価)については限定的な記述となっている。
📣 GROMACS力場変換ツール「gmx ffconv」(J.Chem.Inf.Model. 2025)。CHARMM36m⇔AMBERなど全原子力場間のトポロジー変換を半自動化し、前後変換バリデーションで精度を保証。膜MDシミュレーションの力場比較に有用。
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6. SAFR: Enabling Fragment-Based Drug Discovery with a Synthetic Binding Pose Data Set▶ スライドあり
DOI: 10.1021/acs.jcim.6c00217 · 📅 2026年4月 · 計算化学
判断:
スペイン・Chemotargetsとジローナ大学のCabot-March、Jalencas、Mestresが開発したフラグメントベース創薬(FBDD)支援のための合成的3Dフラグメントリポジトリ「SAFR(Structurally Augmented Fragment Repository)」を報告している。PDB結晶構造をテンプレートとした分子場類似性アラインメント(MIMIC)とrDock拘束ドッキングの組み合わせで、ChEMBLおよびBindingDBに収録された活性化合物(pAct≥5)に対して高信頼度の結合ポーズを計算により付与した。
📣 SAFR登場!ChEMBL活性化合物をテンプレートドッキングで3D構造化→BRICS断片化した15万フラグメントDB(J.Chem.Inf.Model.2026)。バイオイソスター探索・スキャフォールドホッピングに即活用可。データ公開済み。
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7. FE-ToolKit: A Versatile Software Suite for Analysis of High-Dimensional Free Energy Surfaces and Alchemical Free Energy Networks▶ スライドあり
DOI: 10.1021/acs.jcim.5c00554 · 📅 2025年5月 · 計算化学
判断:
Rutgers大学のYorkグループがAMBER/AmberToolsと統合したFEP(自由エネルギー計算)解析統合ツールスイート「FE-ToolKit」を報告している。主要コンポーネントは3つ:(1) **ndfes**:アンブレラサンプリングからMBAR/vFEP法で多次元自由エネルギー面を構築し、surface-accelerated string method(SASM)で最小自由エネルギーパスを探索、(2) **edgembar**:アルケミカルFEPシミュレーションのエッジを集約したネットワーク(熱力学グラフ)に対し、EdgeMBAR法でサイクルクロージャー条件を課した全体最適化を実施、(3) **fetkutils**…
📣 FE-ToolKit登場(J.Chem.Inf.Model.2025)。EdgeMBAR法でFEPネットワークのサイクルクロージャーを一括補正・実験値拘束可能。ndfes+SASMで多次元FES解析も自動化。MITライセンスで公開済み。
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8. plotXVG: Batch Generation of Publication-Quality Graphs from GROMACS Output▶ スライドあり
DOI: 10.1021/acs.jcim.5c02998 · 📅 2026年3月 · 計算化学
判断:
plotXVGはGROMACS分子動力学シミュレーションの標準出力形式である.xvgファイルを入力とし、出版品質のグラフを一括生成するPythonツールである。Upssala大学のRosenbaum・van der Spoelらが開発し、Alexandria Chemistry Toolkit(ACT)プロジェクトの可視化コンポーネントとして実際の出版物で使用実績を持つ。約1,000行のPythonで実装されており、CLIとPython APIの両方を提供する。
📣 GROMACSの.xvgファイルを出版品質グラフに一括変換するPythonツール「plotXVG」。Grace後継として自由エネルギー地形・KDE・R²統計も対応。CLI+APIで再現性あるMD解析可視化を実現。#GROMACS #MD #計算化学
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9. RinPy, a Python Package for Residue Interaction Network Model to Analyze Protein Structures and Predict Ligand Binding Sites▶ スライドあり
DOI: 10.1021/acs.jcim.6c00004 · 📅 2026年(受理: 2026年3月26日) · 計算化学
判断:
RinPyはタンパク質の残基相互作用ネットワーク(RIN: Residue Interaction Network)モデルを実装したオープンソースPythonパッケージである。重原子コンタクトトポロジーに基づいてタンパク質構造をグラフとして表現し、ベットウィーネス・クロースネス・次数の3種類の中心性指標からアロステリック・機能的残基を特定する。さらにグラフラプラシアンのスペクトル解析により動的ドメインとヒンジ領域を特定し、リガンド結合・変異等の摂動前後での構造変化を定量的に比較できる。Istanbul Technical UniversityのKurkcuoglu研究室が開発し、PyPI(`pip install rinpy`)とGitHubで公開されている。
📣 タンパク質の残基コンタクトネットワーク(RIN)でアロステリックサイトを予測するPythonパッケージ「RinPy」公開。KRAS 202構造で既知機能残基を96%精度で検出。Fiedler vectorでヒンジ検出も。pip install rinpy #計算創薬 #KRAS
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10. CReM-pharm: de novo 3D pharmacophore-based design with synthetic accessibility awareness▶ スライドあり
DOI: 10.1186/s13321-026-01195-5 · 📅 2026年(J Cheminformatics, Article in Press) · 計算化学
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CReM-pharm は、3D ファルマコフォアモデルを制約条件として用い、フラグメントを反復的に成長させることで新規薬様分子を設計するde novoジェネレーターである。コアとなる技術は Pavel Polishchuk らが開発した CReM(Chemically Reasonable Mutations)フレームワークで、ChEMBL由来の実在フラグメントとその化学コンテキストを組み合わせることにより、化学的に妥当でかつ合成到達性の高い構造を生成する。ファルマコフォアモデルへの適合と合成容易性制御を同時に達成している点が最大の特徴であり、オープンソースとして公開されている(https://github.com/ci-lab-cz/crem-pharm)。
📣 CReM-pharm:3Dファルマコフォアを制約にしたフラグメント成長でde novo設計。SA≤2フラグメントDBでSA2.5〜3の合成しやすい分子を11標的で実証。PGMG/PhoreGen超のSA優位性。OSS公開。
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