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📚 週次論文レビュー — 🔬 計算化学

対象期間: 2026-04-20 〜 2026-04-26 このページ: 1〜10件目 各ボタンは独立したトグル(複数同時ON可)
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1. BindFlow: a free, user-friendly pipeline for absolute binding free energy calculations using free energy perturbation or MM(PB/GB)SA
DOI: 10.1101/2025.09.25.678545 · 📅 2025年9月(bioRxiv preprint) · 計算化学
判断:
BindFlow は、絶対結合自由エネルギー(ABFE)計算を完全自動化するオープンソース Python パイプラインである。GROMACS を MD エンジンとして採用し、二種類の ABFE 手法、すなわち(1)アルケミカル FEP(二重デカップリング + Boresch 拘束 + TI/MBAR)と(2)エンドポイント法 MM(PB/GB)SA を一つのフレームワークとして統合している。小分子力場は GAFF-2.11・OpenFF-2.0.0・Espaloma-0.3.1 を内部でサポートし、タンパク質力場は Amber99sb-ildn(デフォルト)または Amber14sb を採用する。タスクスケジューリングには Snak…
📣 GROMACS+Snakemake で ABFE を完全自動化するOSSパイプライン「BindFlow」。FEP と MM(PB/GB)SA を統合し139配位子で検証。MM-GBSA は FEP の1/180コストで良好なランキングを達成。#cheminformatics #F
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2. Trillion Ligands per Day: Performance-Portable Virtual Screening via Compound Database Optimization and Multi-Target Docking
DOI: 10.1145/3712285.3759833 · 📅 2025年11月(SC '25, St Louis, MO, USA) · 計算化学
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中国・山東大学/清華大学/北京生命科学研究所の共同チームが、UCSF DOCK 3ベースのSWDOCKを大幅に発展させたSWDOCKP2を神威OceanLight(約3,900万コア)上で実装し、1日当たり1.9兆リガンド-受容体ペア(8標的同時)のスクリーニングを達成した論文。高性能計算(HPC)分野のトップカンファレンスSC '25に掲載。前世代のSWDOCK比で10倍以上の高速化を実現した。医薬品の化学空間(理論上10⁶⁰化合物)を実用的に探索可能なレベルへの突破口を開くとともに、生成されるタンパク質-リガンド相互作用データセットがML訓練データとして活用できるとしている。
📣 神威OceanLight(3900万コア)でSBVSが1日1.9兆ペア(8標的同時)を達成。DB2コンフォメーション整列+Early Bump+SIMD三線形補間で従来比10倍超。ML学習用大規模PLIデータセット生成も提案。
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3. Integrated In Silico Pipeline for Validating AI-Generated Ligands: From Docking Consensus to Molecular Dynamics
DOI: 10.1007/978-3-032-08455-2_3 · 📅 2026年(IWBBIO 2025 proceedings, LNBI 16050) · 計算化学
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LSTM+強化学習(RL)で生成した新規リガンドを、コンセンサスドッキング→MDシミュレーションの多段階フィルタリングで系統的に検証するin silicoパイプラインを提案した論文。2つの薬理学的標的(アデノシンA2A受容体A2aRとユビキチン特異的プロテアーゼUSP7)を対象に、①6種のドッキングツールをクロスドッキングでベンチマーク、②上位ツールのExponential Consensus Ranking(ECR)でDL生成ライブラリをスクリーニング、③ 50 ns全原子MDで最終候補を検証する3段階ワークフローを実証した。
📣 AI生成リガンド検証の多段階パイプライン。6ドッキングツールベンチマーク→ECRコンセンサス→50 ns MDの3段階でA2aR/USP7のin silico leadを特定。AutoDock FRとVinaが最優秀。
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4. Protocol for an automated virtual screening pipeline including library generation and docking evaluation
DOI: 10.1016/j.xpro.2025.104161 · 📅 2025年12月 · 計算化学
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本論文はSTAR Protocols誌に掲載されたプロトコル論文で、AutoDock Vina(実際にはQuickVina 2を使用)を中核とした完全自動化・完全ローカル・無償の仮想スクリーニング(SBVS)パイプラインのセットアップ手順を詳述している。jamdock-suiteと呼ばれる5つのBashスクリプト群(jamlib, jamreceptor, jamqvina, jamresume, jamrank)が公開されており、化合物ライブラリ生成からドッキング結果のランキングまでを一貫して自動化する。Vinaの標準出力に加え、ポーズ収束性を定量化するSimScoreという独自指標を導入している。
📣 AutoDock Vina系の完全自動SBVS pipeline「jamdock-suite」公開。ライブラリ生成→受容体準備→ドッキング→ランキングまで無償ツールのみで完結。ポーズ収束指標SimScore導入。FDA薬3200化合物で4標的を検証。
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5. Navigating Structure-Based Drug Discovery with Emerging Innovations in Physics- and Knowledge-Based Approaches
DOI: 10.1038/s44386-025-00031-4 · 📅 2025年 · 計算化学
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SBDDの全体地図を描き直した包括的レビュー論文である。物理ベース手法(分子ドッキング・FEP・MM/PBSA・力場)と知識ベース手法(GNN・拡散モデル・アクティブラーニング・生成モデル)の両カテゴリーを4つの成功基準(Accuracy・Scalability・Synthesizability・Generalizability)で整理し、両者のハイブリッド統合への方向性を論じる。CACHE・D3R・CASFなど主要ベンチマークの結果を引きながら、ハイブリッドワークフローが一貫して最良の成果を出すことを示している。
📣 SBDDの物理/知識ベース手法を精度・速度・合成可能性・汎化性の4軸で整理したレビュー。CACHE/D3Rの結果からハイブリッドワークフローが最良と結論。V-SYNTHESは33%ヒット率。#創薬AI
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6. Sampling Challenges of MM/PBSA Binding Energy Calculations
DOI: 10.1021/acs.jpcb.5c04908 · 📅 2025年10月 · 計算化学
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MM/PBSA(Molecular Mechanics/Poisson-Boltzmann Surface Area)法による結合自由エネルギー計算において、「サンプリング充足性」が精度を左右する根本的な要件であることを、前例のない規模の長時間MDシミュレーション(総570μs)で実証した研究である。著者らはPLpro(SARS-CoV-2)、HIF-2α、TNKS2、c-Metの4タンパク質と計19のリガンドについて、それぞれ3本の独立した10μs MDシミュレーションを実施した。その結果、系によっては10μs以上のシミュレーションでも収束せず、逆に短時間シミュレーションが「擬似収束」を示して誤った安心感を与えることを初めて定量的…
📣 MM/PBSA計算は10μsでも収束しない系がある。570μs大規模シミュレーションで「擬似収束」の危険性を実証。PCA+相互作用解析で収束困難の原因残基を自動同定する手法も提案。#ケムインフォ
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7. Evaluating Ligand Docking Methods for Drugging Protein–Protein Interfaces: Insights from AlphaFold2 and Molecular Dynamics Refinement
DOI: 10.1186/s13321-025-01067-4 · 📅 2025年(J. Cheminformatics 17:144) · 計算化学
判断:
タンパク質-タンパク質相互作用(PPI)インターフェースを標的とした小分子ドッキングにおける AlphaFold2(AF2)モデルの有用性と、MD シミュレーションおよび AlphaFlow による構造アンサンブル精製の効果を系統的に評価したベンチマーク研究である。ChEMBL と 2P2Idb から 16 の PPI 系(MDM2/p53、KRAS/SOS1、BRD4/H4 等)と validated modulators を収集し、5 種の構造ソース(PDB、AF2nat、AF2full、MD-PDB、MD-AF、AlphaFlow)と 8 種のドッキングプロトコル(Glide、AutoDock Vina、Gnina、TankB…
📣 16 PPI系×8ドッキング×5構造ソースを系統評価。AF2モデルはPDB構造と同等性能。TankBind_local/GlideがPPI局所ドッキングで最良。MDアンサンブルは改善するが変動大。ドラッガビリティ別推薦表を提供。
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8. Computation of Protein-Ligand Binding Free Energies with a Quantum Mechanics-Based Mining Minima Algorithm
DOI: 10.1021/acs.jctc.4c01707 · 📅 2025年3月(Accepted: March 3, 2025) · 計算化学
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分子力場(MM)ベースの Mining Minima 法(MM-VM2)に量子力学(QM)ポストプロセスを統合した新手法 PLQM-VM2 を提案する論文である。MM-VM2 が生成したタンパク質・リガンド・複合体のコンフォーマーアンサンブルを、GAMESS を経由して DFTB3-D3(BJ)H/PCM レベルで QM 再評価し、QM 補正された配置積分・化学ポテンシャル・最終的に結合自由エネルギーを算出する。3 つの多様なタンパク質-リガンド系(HIV-1 プロテアーゼ/38 リガンド、c-Met/24 リガンド、TNKS2/27 リガンド)で検証した。
📣 MM-VM2コンフォーマーをDFTB3-D3/PCMでQM補正するPLQM-VM2を提案。HIV-1P/c-Met/TNKS2の3系でMM比較を大幅改善。カットアウト単点で30-45分・FMO幾何最適化が最高精度。マルチPTスクリーニング展望。
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9. SynKit: A Graph-Based Python Framework for Rule-Based Reaction Modeling and Analysis
DOI: 10.1021/acs.jcim.5c02123 · 📅 2025年11月(Accepted: November 19, 2025) · 計算化学
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SynKit は化学反応のルールベースモデリングと解析のための統合 Python ライブラリである。現状の反応インフォマティクスエコシステムは RDChiral・CGRtools・RDKit・OpenEye 等の断片化したツール群で構成されており、互いの相互運用性が低く、専門外の研究者には利用障壁が高い。SynKit はこれらを橋渡しするアダプタベースの入出力層・統一データスキーマ・モジュラープラグイン設計を採用し、反応正規化・テンプレートクラスタリング・サブグラフ検索・DPO ルール組成・フォワード/バックワード反応予測を単一フレームワークで提供する。PyPI・Conda・DockerHub で配布(MIT ライセンス)されており…
📣 SynKitはDPO/ITSグラフ変換で反応正規化・テンプレートクラスタリング・ルール組成を統合したPythonライブラリ。新概念MTGで多段階反応機構を表現。MIT/PyPI。#ケムインフォマティクス
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10. Boosting Drug Discovery: Expanding the Applicability of Fragment Dissolved Molecular Dynamics to Accelerate Binding Mode Elucidation
DOI: 10.1021/acs.jcim.5c02122 · 📅 2025年(JCIM ASAP) · 計算化学
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フラグメントベース創薬(FBDD)では、小さな有機フラグメントがタンパク質のどの部位にどのような配置で結合するかを計算で明らかにすることが、ヒット-リード最適化の出発点として不可欠である。本研究はフラグメント溶解型MD(fdMD)にGaussian加速MD(GaMD)を統合した「fdGaMD」アプローチを提案し、従来のfdMDの課題だった偽陽性スパリアスサイトの排除と結合モード解明の加速を12の多様なタンパク質-フラグメントシステムで実証した。
📣 fdGaMD:フラグメント溶解型MD×Gaussian加速MDで偽陽性結合部位を排除し結合モードを高速解明。12タンパク質-フラグメント複合体で検証。FBDDのヒット-リード最適化を加速。JCIM 2025
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