MM/PBSA法は計算コストとFEP精度の中間に位置する主力ツールだが、MDサンプリングの充足性が精度を根本的に左右する。従来研究は「長いMDほど良い」と信じていたが、実際には:
→ 4タンパク質×19複合体×3独立×10μs = 総570μs の超大規模検証でこの問題を解明
| タンパク質 | 収束状況 | 最大差異 |
|---|---|---|
| TNKS2 | ✅ 全5系収束 | 0.19〜1.13 |
| PLpro | ⚠️ リガンド依存 | 〜数kcal/mol |
| HIF-2α | ⚠️ リガンド依存 | 〜数kcal/mol |
| c-Met | ❌ 全5系非収束 | 最大12.9 |
単位: kcal/mol(10μs終点での3トラジェクトリ間最大差異)
フリップ発生系でMM/PBSA値が急激に変動
PLpro-7SQEではリガンドが4μsにわたり反転状態を維持。この遅い動的変化が短時間MDでは捕捉不能。
受容体-リガンド間原子距離(カットオフ8Å)をPCAにかけ、PC2投影とMM/PBSAエネルギーのPearson相関 = 0.73 を確認。
| 相互作用種別 | 同定数 | 結合に寄与 |
|---|---|---|
| H-bond | 108本 | 77本(71%) |
| Salt bridge | 4本 | 全て寄与 |
| π-π interaction | 60本 | 大半が寄与 |
水架橋(water bridge): 短時間MDの高占有率が長時間MDで低下 → サンプリング不足の追加指標
run_replicates(n=3)メソッド追加 — 複数トラジェクトリ収束診断