タンパク質-リガンド結合自由エネルギー計算において、MM エンドポイント法(MM-PBSA/MM-GBSA/MM-VM2)は古典力場の限界(π-スタッキング・ハロゲン相互作用・分極・電荷移動の記述不全)から精度が一貫しない。FEP/TI は厳密だが計算コストが高く、MD の時間スケール制約もある。
カットアウトモデル: 結合ポケット周辺原子を切り出しH キャップ → 縮小系に QM 直接適用
FMO (Fragment Molecular Orbital): 全タンパク質を断片分割して QM 計算 → 最高精度
MM-VM2 の強力な探索能力 + QM の精度 = PLQM-VM2
全 4 手法で相関が大幅改善。FMO + 幾何最適化が最高精度。カットアウト単点でも実用的精度。
| 手法 | 改善方向 |
|---|---|
| MM-VM2 | 基準 |
| Cutout 単点 | ↑↑ 大幅改善 |
| Cutout + GeomOpt | ↑↑↑ さらに改善 |
| FMO + GeomOpt | ↑↑↑↑ 最高 |
PLQM-VM2 全手法で中程度の相関に改善。電荷-中性リガンド間の不一致を QM が解消。
MSE オフセット補正後の非系統的誤差(RMSE)は実用的レベル。
← 重要: 相対ランク付けには大きな影響なし。絶対値の直接利用は要注意。
QM 補正により多様系間での絶対自由エネルギースケールが一貫。
オフターゲット活性評価(セレクティビティスクリーニング)への応用が期待される
| 適用先 | 提案 |
|---|---|
| lib/fep | MDAnalysis カットアウト + xTB QM ポストプロセス実装 |
| lib/fep | MMGBSAEngine に QM 補正フックを追加 |
| lib/docking | QM スコアをセレクティビティフィルタとして統合 |
xTB/DFTB+ は MIT 近傍ライセンスで利用可能。VM2 不要の軽量代替スタックとして活用できる