DrugCLIP などの対比学習ベース仮想スクリーニングモデルは、タンパク質ポケットと低分子を共通の埋め込み空間に配置し、高スループットのリガンド検索を実現する。しかし「リガンド検索性能が高い=正しいポケットを認識している」とは限らない。
→ 42標的・7クラスの薬物結合構造ベンチマークで DrugCLIP vs Fpocket+ESSA を定量比較
42ヒトタンパク質(PDB 結晶構造)の実験的リガンド結合ポケットを正解とし、DrugCLIP と Fpocket+ESSA の成功率を比較。
DrugCLIP の成功基準:取得リガンドが参照リガンドの重心から 4Å 以内に存在。
Fpocket+ESSA の成功基準:ESSA z-score(ENM 由来)ランキング上位5ポケット内に実験ポケットが含まれる。
DrugCLIP(対比学習)
タンパク質構造 → pocket encoder(Uni-Mol 基盤)→ 埋め込み空間 → 化合物との類似度でポケット認識
Fpocket + ESSA(従来法)
PDB 構造 → Fpocket(Voronoi 球)→ ポケット候補 → GNM/ANM で ESSA スコア → LHD フィルタ → 上位5ポケット
| 標的 | 薬剤 | 失敗原因 |
|---|---|---|
| KRAS G12C | Sotorasib | PPI界面・浅いポケット |
| CFTR | Ivacaftor | 膜内部チャネルポケット |
| TRPV1 | AMG517 | 膜貫通イオンチャネル |
| VMAT2 | Tetrabenazine | 輸送体膜内ポケット |
| SGLT2 | Dapagliflozin | 輸送体・構造変動大 |
失敗は全て「幾何学的に非典型」または「膜埋め込み」ポケット