CReM-dock: de novo design of synthetically feasible structures guided by molecular docking
フラグメント生成器CReM × 自動ドッキングEasyDock を統合した完全オープンソース de novo 設計パイプライン (Digital Discovery 2026)
🎯 化学コンテキスト制約で合成容易性を間接制御しつつ、必須の protein-ligand 相互作用とポーズを保持した新規分子を、ドッキング誘導の反復フラグメント成長で生成する。
① 背景と課題

創薬の化学空間は約10³⁶と膨大で、de novo設計はその微小領域を探索して新規骨格を狙う有効戦略。だが生成手法には共通の弱点がある。

反応ベース手法は合成可能性を高めるが保証なし(AutoGrow4の最高スコア体が合成困難)
フラグメント/ML手法は化学空間被覆は広いが合成容易性が犠牲になりやすい
ML生成は新規性低下・合成容易性の明示制御欠如・高計算コスト・芳香環過多

→ 合成済み分子の化学コンテキストに結合形成を制約するCReMで、合成容易性を細粒度に間接制御し、ドッキング+PLIPで誘導する

② 手法の概要: 反復フラグメント成長
反復フラグメント成長 (閾値超過まで反復)初期フラグメント(SMILES/3D)① ドッキングEasyDock/Vina② 選択score+PLIP③ CReM grow≤1000/分子④ physchemフィルタ

ドッキング→score/PLIP選択→CReM grow(化学コンテキストradius制約)→物理化学フィルタを閾値超過まで反復。EasyDockがVina/Smina/Gnina等を統一駆動、Uni-pKaでOSSプロトネーション。fragment expansionではseedポーズをRMSD閾値で保持。

③ 本研究で示したこと
  • VS(ZINC)のヒンジ充足0.51%に対しCReM-dockは最大16.8%
  • REINVENT/ChemTSが必須相互作用<1%のところCReM-dockは5.4-45%
  • ABFEでPLIP+hinge保持構造が既知阻害剤と同等ΔG・不活性と有意に区別
  • 3件のretrospective fragment expansionで既知薬剤を再現
④ 主な結果 (a) VS vs de novo
0.51ZINC VS5.4CReM\n(w/o PLIP)16.8CReM\n(PLIP)ヒンジ充足率 % (CDK2)
④ 主な結果 (b) 必須相互作用充足
0.33REINV1.05ChemTS5.35CReM\nw/o16.76CReM\nPLIPCDK2 必須相互作用充足 %
④ 主な結果 (c) DB構築ファネル
フラグメント DB 構築 (Table 1)ChEMBL22 構造1,554,260アラート除去後818,174SA<2 サブセット67,970開始フラグメント23,840
④ 主な結果 (d) SOTA比較(CDK2)
指標 (CDK2)REINVENT4ChemTSCReM-dock
physchem 充足~95%~85%100%
PLIP≥0.6 充足0.33%1.05%5.4-16.8%
ドッキングスコア同等劣る同等以上
新規性
ABFE で活性判別--○(PLIP+hinge)
⑤ テイクホームメッセージ
合成容易性は間接制御で
SAスコアの目的関数化でなく、化学コンテキストradius+SA絞りDBで生成段階から合成容易な方向へバイアス
反復成長が相互作用保持に有利
小型な初期構造ほどPLIPを作りやすく、一括生成のREINVENT/ChemTSより必須相互作用充足率が高い
ドッキングは入口・ABFEが出口
ドッキング誘導で生成し、A3FE(52窓×1ns×5rep)で参照セット較正しながら最終判別
完全OSS化
Uni-pKaプロトネーションでChemAxon依存を排し、コード/DB/生成構造を全てGitHub+Zenodoで公開
手法パラダイム比較
手法合成容易性制御相互作用保持
反応ベース
(AutoGrow4等)
反応ルール
(保証なし)
×
ML生成
(REINVENT/ChemTS)
SAスコア明示
バイアス
弱(PLIP<1%)
CReM-dock化学コンテキスト
制約(間接)
○ PLIP保持
本研究のインパクト
  • 合成容易性と相互作用保持を両立する実用的OSS de novo パイプラインを提供
  • de novo生成がVSより必須相互作用・スコアで優位なことを同一資源で実証
  • de novo設計・fragment expansion・scaffold decorationを単一枠組みで網羅