マラリアは世界人口の約半数(約32億人)が感染リスクにさらされる重大な感染症であり、既存薬への耐性が拡大する中で構造的に新規な化学型の抗マラリア薬が切実に求められている。従来 QSAR モデルの多くは単一機関の限定された化合物コレクションで訓練されており、訓練化学空間外への外挿が困難であった。また、外部研究者が即座にスクリーニングへ適用できる公開ツールも限定的であり、HTS(高スループットスクリーニング)の活性ヒット率改善に貢献する事例は少なかった。
SMILES 入力に対し 0-1 の活性予測スコアを返す consensus モデル。スコアでフィルタリング後、ADME/druglike フィルター、ダイバーシティ選択を経て HTS カスケードで実験検証する 4 ステップ構成。
MAIP スコアで上位選抜した化合物群を実際の HTS カスケードへ投入し、抗マラリア活性 (Pf IC50)・細胞毒性・ADME プロファイル測定で多段階に評価。
確認された 8 ヒットは Pf IC50 で良好な活性域を示し、細胞毒性・代謝安定性・透過性などの ADME プロファイルも実用範囲。既知抗マラリア薬とは Tanimoto 距離が離れた新規化学型が含まれた。
| 適用先 | ユースケース |
|---|---|
| lib/docking | UniDockRunner の前段/後段フィルターに MAIP API を組み込み、活性期待化合物に計算リソースを集中 |
| lib/molgen | MolgenYaml のスコアラーへ抗マラリア活性スコアを統合し、活性誘導型の de novo 生成を実現 |
consensus + 公開 API のアーキテクチャは結核・リーシュマニア症・COVID-19 など他感染症のテンプレートとして再利用可能。