COSMO-RS は QM 由来の分子表面分極電荷密度(σ-profile)から医薬品の溶解度・溶媒和自由エネルギーを a priori 予測できる代表的手法。しかし予測精度は入力コンフォマーに強く依存し、特に分子内水素結合の有無が σ-profile を大きく変える。
→ 185分子・36溶媒・926溶解度データ点と405 ΔGsolv値で、複雑さの異なる4ワークフローを同一openCOSMO-RS 24a条件下で初の大規模比較
全手法とも最低エネルギー単一コンフォマーを BP86/def2-TZVPD(気相+完全導体)に投入し σ-profile を計算。生成構造の手法間平均 cross-RMSD は ≈0.6 Å。
構造は手法間で異なる(cross-RMSD≈0.6 Å)のに全体MAEは 0.90〜0.95 でほぼ同等。最速・最単純の RDKit-Direct がむしろ最良。
高溶解域はMAE0.3まで低下するが、低溶解(<1 mg/mL)でMAE>2に劣化しSpearman ρも0.5未満でランク予測不能。全手法共通の課題。
glyburide(回転結合8)での総計算時間と精度:
ΔGsolv(N=405)ではDFT最適化を含むGOAT/c_pがやや良い(MAE≈1.2 kcal/mol)。RMSDの大小は溶解度影響の良い指標ではない。