HTVS用ドッキングは長年クラシカル手法(AutoDock / Vina / Glide)に支配されてきたが、現代の創薬要求に対して三つの限界に直面している。誘起適合(induced-fit)を前提としない非結合(apo / cross-docking)構造に弱く、活性サイトの金属イオン(Zn²⁺, Mg²⁺ など)や構造水を陽に扱えず、過去20年で精度が頭打ちとなっている。
→ クラシカル並みの速度で、コフォールディングAI並みの精度を持つMLドッキングを目指す。
著者報告: クラシカル3手法に対しPLINDERベンチでRMSD<2Å成功率が +29〜38 ポイントの優位(数値は本文記述からの典型図示)。
非結合構造・金属イオン部位・構造水のいずれでもVinaを上回る。著者は「困難シナリオで特に優位」と報告(相対倍率は本文の優位記述からの可視化)。
| 手法 | PoseX 精度 | 速度 (秒/cmpd) | GPU |
|---|---|---|---|
| Vina | 低 | ~10 | 不要 |
| DiffDock | 中〜高 | ~30 | 必須 |
| Boltz-2 | 高 | ~60+ | 必須 |
| ArtiDock | 高(Boltz-2 級) | ~10 | 不要 |
PoseXブラインド評価で、AIコフォールディング系(DiffDock / Boltz-2)と競争力ある精度を、Vina相当の速度で実現。HTVSの実用域で最も有利な精度-速度トレードオフ。
UniDockRunner の代替バックエンドとして ArtiDockRunner を新設