分子フレキシビリティ(柔軟性)は創薬・物性予測で頻用されるが定量化が難しい。多くの計算ワークフローではコンフォメーションアンサンブルを意味ある代表構造へ縮約する必要があるが、その定義とアンサンブルの完全性の保証が困難である。
→ トーション空間を離散化したTABSと、その総数nTABSで上限推定を与える
小中員環(3-11)は文献由来の状態数で置換、マクロ環(12-16)は補正上限を使用。グローバル対称性はグラフ自己同型で畳み込み(最小整数を代表に)。
Platinumデータセット(4548化合物)の低/中/高フレキシビリティ全群でTABS vs RMSDはPPV・NPVともに80%超。一方RMSD vs TFDは60%を超えず、TABSの方がRMSDと整合的。
500,000コンフォマーをRMSD 0.5 Åでpruningした実アンサンブルサイズとlog-logで良好に相関。差の中央値が-0.3 log単位とわずかに負で、nTABSが上限推定子として機能することを確認。
| 環サイズ | 状態数 |
|---|---|
| 3 / 4 / 5 | 1 / 3 / 11 |
| 6 (cyclohexane) | 15 |
| 9 / 11 | 115 / 331 |
| 12 (macrocycle) | 16,549 |
| 16 (macrocycle) | 899,394 |
RMSDクラスタリングの O(N²) に対しTABSはO(N)。chair/boatはRMSD 0.33 Å(0.5 Å閾値では同一視)でもTABSは正しく区別。